こんにちは。
ヴィンスです。
神社でのご祈祷というと七五三、厄祓いが一般的ですが、それ以外にも種類があります。
参拝客の方々は色々な背景があり神社を訪れてくるため、中には深刻な悩みを抱え、どうにか解消したい!という強い想いでいらっしゃる方もいます。
そういった参拝客の悩みを解決、できなくとも軽くするのは神主の仕事のうち。ご祈祷を受けると気持ちがスッとしますよ。
年間を通じてよく行われる4つのご祈祷
神社で行われるご祈祷のうち、よく行われるのは下記の4つです。
初宮参り(はつみやまいり)
初宮詣、お宮参りとも呼ばれています。
生後一ヶ月の赤ちゃんを連れて神社の神様に誕生のご報告と健やかな成長を祈願する儀式です。
後述する厄払いや七五三は正直どこの神社でもいいですが、初宮に関しては地元の神社をオススメします。
服装に関して、お母さんは着物の方が多いです。しかし慣れない草履で歩くのも負担になるためフォーマルな服装でもいいと思います。お父さんは着物でもスーツでもご自由にどうぞ。
個人的にこのお宮参りという風習はとてもいいですね。祈祷する側も見ていてほっこりします。
厄払い
厄とは『災難』のこと。神社では厄を祓う”厄払い”、お寺では厄から逃げる”厄除け”と言われています。
悪いことが重なりやすい、転換の時期と言われる『厄年』。しかし厄年以外の時でも「最近よくないことが周りで起こる…」、といった悩みを抱えて神社を訪れる人も少なくありません。
神社でお参りをすると気持ちがスーッと落ち着くため、心当たりのある方はぜひ一度神社に相談してみてください。予約なしでも厄祓はしてもらえますが、念の為確認はしてください。
交通安全祈願
新車の車やバイクの安全を祈願します。境内にお祓い用のスペースが設けられていることが多いです。本殿で運転手様の祈祷を行った後、車やバイクもお祓いします。
たまーにフェラーリやポルシェといった高級車のオーナーもいらっしゃいます。一回運転席に乗せてもらった時はテンション上がりました 笑
地鎮祭(じちんさい)
家を建てる前に工事の無事、家屋の繁栄を土地の神様に祈ります。神主の間では『外祭(がいさい)』と言い、大抵は地鎮祭をことを指しています。
1回の祈祷料が高めなので、中小の神社では貴重な収入源です。しかし雨が降った後は大変。足袋や袴が汚れるため、対策に苦心することも。
期間限定で行われる2つのご祈祷
ご祈祷する時期が決まっているものもあります。主なご祈祷は2つです。
七五三
三歳・七歳の女子、五歳の男子の成長を神様に報告し祝う。一般的には11月15日とされていますが、最近は参拝客の都合に合わせ10月末~11月末頃まで対応しています。
地元の神社にお参りしてもよし、大きな神社に行っても特に問題ありません。
私がやっていた時は子供の名前が興味深かったです。
例えば『翔』という名前の男の子で、「読み方はしょう君でいいですか?」と親御さんに聞くと「かけるです!」ということも。
名前の読み方は必ず確認、これ大事。
初詣
普段神社に行かなくても初詣には行くという方も多いでしょう。
大晦日、列に並んでカウントダウンを待ち、明けましておめでとう!賽銭箱にお金を放ってお願いをする。
というのが一般的な初詣。
一方、本殿では『新年祈願』というご祈祷が行われています。
より神様に近い場所で今年の家内安全・無病息災・商売繁盛などを一気にやってしまうというご祈祷です。期間は正月三が日がメイン。
4日、5日あたりには地元の企業が社運隆昌でいらっしゃいます。神田明神が有名ですね。だいたい15日までは正月モードですが、7日あたりで落ち着く場合がほとんど。
三が日に神社へ行けなかったとしても、7日までなら新年祈願をしてもらえますよ。
単発で行われる珍しいご祈祷
参拝客の希望に合わせて行われるご祈祷です。祝詞を新たに作成するため、飛び入りでお願いすると断られる場合が多い。事前に神社へ確認したほうがいいです。
イベントの成功祈願
神主の友人が実際にやったそうですが、コンサートホールでライブをやるため成功祈願をお願いしたいというケースがありました。歌手や芸能人に会えるのでテンションが上がると聞いています。
勝利祈願
有名なものだとサッカー・ワールドカップの勝利祈願でしょうか。監督や選手がお参りしているのをTVで見たことがある人も多いはず。
他にも格闘技やプロレスの選手が試合の前に祈願に来ることもあります。大きな神社や都心の神社に勤めていると有名人に遭遇する機会も多いです。
ネズミ供養
かなり特殊なパターンです。これは研究所で使われる実験マウス、すなわちネズミの供養です。私が勤めていた神社で年に1回行われていました。
先生や研究室の人達がお参りに来て、こんなご祈祷もあるのかと驚いた記憶があります。
神主でもやりたがらないお祓い
選り好みはできませんが、正直あまりやりたくないお祓いもあります。
事故物件のお祓い
はじめに断っておくと、私は霊感ないです。過去に別の神社で住み込みとして働いた経験があり、窓を開けると隣が墓地っていうところに1年ほど住んでましたが…
何もありませんでした。
何か起こるのかと内心期待していた部分もありましたが、こればっかりはどうしようもないですな 笑
なので自殺者が出た物件のお祓いに同行させてもらった時も、特に何もなかったです。場所は控えさせて頂きますが独身向けアパートの一室でした。
部屋はキレイに片付けられていましたがなんとなく場の雰囲気が重い。大家さんも落ち込んでいて口調が重い。この場から去りたい気持ちは強かったです。
もっと興味を引ける話ができればよかったんですが、友人知り合いの神主で霊感のある人が全くいないのです。神主でも何か視える人はとても少ないんでしょうね。
「ご祈祷料はお気持ちで」と言われた場合
祈祷料について神社側から「お気持ちで」と言われた場合、私は祈祷をお願いする神社の料金そのままを包んだらいいと思います。初宮詣なら5,000円とか。
以前受付けをしていたときに厄払いを希望された若い家族の方々が来ました。
ご祈祷料はお気持ちでけっこうですと答えたら、財布から500円玉を出して「これでお願いします」って言われたことがあります。
もちろんご祈祷はきちんとしましたが、「そういや500円で厄除けしたやつがいたなー」としばらく話のネタになってました。それだけ珍しかったってことですね。
まぁ、お気持ちでと言っちゃう神社側もどうなのよ?と、今となっては思います。
お祓いを受ける時の服装はどうすればいい?
基本自由ですがパーティーに行くような派手なもの、露出が多い服(ダメージデニムやショートパンツなど)は控えたほうがいいです。無難にというと男女ともスーツですが、私はビジネスカジュアルでも問題ないと思います。
ジーパンにジャケットでも全然あり。神主もそこまで気にしてません。
もし初宮や七五三なら、終わった後に大抵写真を撮るためスーツを着ていれば間違いないです。迷ったらスーツで!
まとめ:ご祈祷に疑問があるなら神社に聞いてみよう
ご祈祷、お祓いについてまとめてみました。
七五三などのポピュラーなものから参拝客の希望に合わせた祈祷まで、神社では柔軟に対応しています。
祈祷料はどのタイミングで納めればいいのか、お参りの作法が気になるなどの疑問は、ヤフー知恵袋に書くより地元の神社に相談するのが一番てっとり早いです。
メール問い合わせに対応している神社もありますし、土日や大安などの忙しい時でなければ親切に教えてくれます。
逆に感じが悪いところは行かないほうがいいですよ。乱暴な言い方をすれば神主は接客業に近いため、対応がイマイチなところは自業自得。たとえ地元の神社であっても除外して別のところに行きましょう。
神社はたくさんありますから。
以上で終わります。
ありがとうございました!