神主のなり方

【神主のなり方】社会人や女性でも神職になれる方法を徹底解説!

神主のなり方

こんにちは。
ヴィンスです。

御朱印ブームやパワースポット巡り、はたまた縁結びや金運上昇などなど、若い人も神社を訪れる機会が増えているなと感じます。その中で神主に興味を持ち始めた方もいらっしゃるとか。

この記事では『神主になる方法』を探している方に向けて、以前神社で神主をやっていた私がなり方について解説してみます。

ヴィンス
ヴィンス
神主に興味があるならじっくり読んで見てください!私は大学で神職資格を取得し、短期間ですが神社で神主をやってましたので情報は確かです 笑

 

そもそも神主とは何なのか?

一言でいうなら『神社に奉仕している人』です。神主は一般的な呼称のため、正式には『神職(しんしょく)』と言います。

神様に奉仕し、地域住民(氏子)の願いを神様に伝えるのが主な仕事です。

例を出すと七五三などのご祈祷。子供の健やかな成長を見守ってくださいと神様にお願いしています。

ざっくりいうと神様と人の間をつなげる仲介人のような面が神職にはあります。

 

神主の仕事内容は?

普段何をしているのかは下記の記事をご参考に。水を差すかもしれませんが、現実はこんなもんです 笑

神主に限らず、どんな仕事でも良いところと悪いところはあります。

神主の仕事
神主の仕事とは?神社の知られざる裏側を元神職が語ります!神主さんって普段どんな仕事をしているの?という疑問に元神主がお答えします。神社に興味がある、神職として働いてみたい人はぜひ読んでみてください!...

 

女性でも平気?一般人でも神主になれるのか

よく「神社の子供じゃないと神主にはなれない」と誤解している人がいますが、全く問題ありません。

私は親戚含め神社とは何一つ縁のないサラリーマン家庭で育ち、神主になりました。

また女性の神職の方も多くいらっしゃいます。人数は少ないですが神社のトップ、宮司になられる方もいます。

あくまで男性神職の数が多いだけで、女性だから神主になれないということは決してありません!

 

神主にはどうやってなるのか?

では具体的に神主になる方法ですが、2つの条件を満たす必要があります。

1:神職の資格を得る
2:神社に奉職する

順番に見ていきましょう。

神職資格のとりかた

神主になるためには資格が必要です。それが『神職資格』。※神社本庁から発行される資格がないと、神社で働くことが出来ないんです。

たとえ実家が神社の人であっても、何もせずに神主になることはできません。

また資格のとり方は大まかに分けて3つあります。しかし1つは例外的で、当てはまる人は少ないです。

神社本庁は全国約8万社の神社を包括する機関。各都道府県に神社庁を配し、神職資格もここで発行しています。

ちなみに名前で誤解を招きそうですが、公的機関ではなく民間の宗教法人です。皇室関連でよく聞く宮内庁は国家公務員になります。

神道系の大学に通う

駒沢大学や大正大学など、仏教系の大学があるのはご存知でしょうか?それと同様、神道系の大学も全国に2校あります。私はこの方法で神職資格をとり、神社に奉職しました。

4年間大学に通い、講義の単位を取得し、指定神社での実習を行い、奉職先を見つけ、卒業時に資格費用を払い、神職資格を得てようやく神主になれます。

私が通った感想として、入試を突破できる学力があれば単位を落とさない限り卒業&神職資格は簡単です。

神主は神社関連に特化した知識が必要ですが、入試の偏差値で見ると低い部類に入ります。試験やゼミも授業をサボりがちにならなければ大したことはなかったです。

また社会人向けに夜間講習も行っているため、昼間働いて夜に大学という人もけっこういます。ちなみに女性はクラスで10%ほどの比率でした。

養成機関で学ぶ

全国にある神職養成所に入り、神職資格を得る方法です。

大学と異なり2年間で資格を取得できますが、高卒・21歳以下など年齢制限があります。社会人の方には難しい部分が多いです。

生活は住み込みになる場合が多く、2年間カンヅメで修行できます。
大学の同期には養成所出身で大学に入ってきた人もいました。学部生と比べると知識や作法などの経験値は目に見えて養成所出身の方が高いです。

高校生でこれから神職を目指すなら選択肢の1つになると思います。

養成所一覧はこちら。

志波彦神社鹽竈神社神職養成所(宮城県)年齢21歳未満

・出羽三山神社神職養成所(山形県)※現在は募集停止

神宮研修所(三重県)25歳未満の男子

熱田神宮学院(愛知県)25歳未満

京都國學院(京都府)30歳未満

大社國學館(島根県)

神道学専攻科・養成講習会

こちらはハードルがさらに上がります。各都道府県神社庁の推薦がないと入れません。

推薦を得るには実家が神社の人か、神社関係者の知り合いがいるかです。一例を挙げると、

・結婚相手の女性の実家が神社だった。将来神社を継ぐことになるので資格が必要になった。

・親戚のおじさんが神主をやっているが、ある日病で倒れたため急遽後継者として選ばれた。

というれっきとした理由がない限り、推薦をもらうのは難しいでしょう。

國學院大學・皇學館大学の神道学専攻科は1年学べば終了。養成講座は1ヶ月の講座を受ければ神職資格を得ることができます。

ただし、資格を得られる期間は大学や養成所に比べて短いですが神社に全く関わりのない一般人には難易度が1番高いです。

ヴィンス
ヴィンス
ネットでたまに見かける「最短1ヶ月で神主になりました!」という人は神社から推薦を得られる立場の人です。縁もゆかりもない一般人には敷居が高いのでこの方法はスルー推奨。

 

自分が働く神社の見つけ方

神社で勤めることを『奉職(ほうしょく)』と言います。就職ではありません。あくまで神様に奉仕するのが神職だからです。

資格を取得しても奉職する神社がなければ神主とは呼べません。就活ならぬ『奉職活動』をする必要があります。

自力で神社を探す

大学や養成所から紹介してもらい、小論文や面接を受け、OKだったら決まります。

実際の話、神社の子息でないと受け入れは出来ないという求人も少なくありません。

しかし神社はたくさんあるため、場所や条件を選ばなければ奉職はさほど難しくないと私は考えています。

ちなみに神道系の大学は2校あり、それぞれ奉職先の多い地域が異なります。

國學院大學なら東北・関東・上越・京都や九州の一部神社(伏見稲荷や太宰府天満宮など)。皇學館大学は近畿・関西・九州というようにほぼ二分されています。

コネや紹介を使う

神社業界では縁故で奉職するのは全く珍しいことではありません。

大学のHPで奉職先一覧を見ることができます。明治神宮や伏見稲荷など有名な神社ばかりです。しかし大学で紹介される求人には載っていない神社がほとんど。

父親が大きなA神社で奉職しており、その口添えで息子をB神社に奉職させる。

まぁ会社でもよくある話ですよね。大手上場企業に勤める取締役が、自分の娘を取引先の中堅上場企業に入社させるとか。

もし有名な神社に奉職したいなら、

・在学中に入りたい神社のOBとつながりを持つ
・父親が有名な神社に勤めている人と仲良くする
・先生や教授陣の覚えを良くする

よくある就活と異なり、SPIテストや学歴による足切りはありません。コミュニケーションがきちんと取れるなら道は拓けるはず。

一般人でも大学での実習先の神社から声を掛けてもらい、奉職が決まることも普通にあります。

ただ、神社業界は縁故が最強です。

私の意見として縁故は全然ありだと思います。

奉職したのはいいがすぐ辞めてしまうのであれば神社側に迷惑がかかります。

その点縁故であれば事前に人柄や態度がある程度わかるし、すぐ辞めたら紹介者の顔に泥を塗るため辞めづらい。

私は辞めた神社と全く連絡をとっていませんが、神社業界の人なら祭事だったり会合だったりで会う機会が一生続きますからね。軽はずみなことはできません。

 

まとめ:社会人なら大学、高校生なら養成所も検討

神主になる事自体はそこまで難しくありません。国家資格を取得する方がよほど難易度は高いです。

しかしボトルネックとなるのは時間と費用。養成所なら最低2年、大学なら4年通わないといけません。学費もしっかり掛かりますしね。

なかなか大きな決断になると思います。私はすぐに辞めちゃいましたが、神道系の大学に行ったことと神主になったことについて後悔は全くしていません!

これは余談ですが、もし手っ取り早く神主になりたいなら、実家が神社の息子さん又は娘さんと結婚するのも選択肢の1つとして検討、するのはありです。

神社に婿入りまたは嫁げば資格は必要になります。

ヴィンス
ヴィンス
大学の同期で実際にいました。実家が神社の娘さんと結婚して資格が必要になったと。現在はサラリーマンを辞めて立派な神主になっています 笑

以上で終わります。
ありがとうございました!

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