神主のなり方

【社会人もOK】女性でも神職になれる方法を元神主が伝授します!

女性で神主になる方法

こんにちは。
ヴィンスです。

神主=男性というイメージがありますが、『女性の神主』もいるのをご存知でしょうか?

神社にいる女性は赤い袴のいわゆる『巫女』が多いです。しかし女性でも神主になることはできます!

この記事では、世間的にあまり知られていない女性神職のなり方について書いていこうと思います。

ヴィンス
ヴィンス
なり方だけでなく待遇や奉職のアドバイスなんかも合わせてご紹介します!

 

巫女と女性神職の違いとは?

奉仕内容の違いもありますが最大の違いは、

 

神職資格の有り無し

 

となります。

巫女は正月バイトの求人で見たことがある人も多いかもしれません。その際に神職資格は問われないため、誰でもできます。

しかし神主となると資格が必須です。巫女と違い転職サイトなどに求人が出ないのは専門性の問題もあるからなのです。

巫女と神主の奉仕内容

まず巫女に関しては『神主のサポート』という立ち位置です。

社務所でお守りを授与したり、結婚式での巫女舞い、事務仕事や各種雑務をお願いします。

対して神主はご祈祷やお祓いがメインです。これを巫女にやらせることは決してありません。

資格が必要なので、例え長い間神社で巫女をしていたとしても神主に昇格することはありえません。

 

女性が神主になる方法

女性でも男性でも神主になる方法に違いはありません。

下記記事に詳しく述べていますが簡単にまとめると、

1:神主になるためには資格が必須。

2:資格を取得するためには『大学に4年間通う』もしくは『神職養成所に2年通う』ことは必要。

3:短期の講習会や通信講座があるが受講するには『神社庁の推薦状』が必要なため、神社関係者のツテがない人は無理。

4:資格を取得する目処が立ったら奉職先の神社を探す。

このようになります。

高卒の資格と多少の学力さえあれば神職資格を取得は可能です。

しかし時間や学費、資格取得の費用がかかる点がネックとなります。逆に言うと時間や費用が工面できるなら社会人でも神職になれます。

神主のなり方
【神主のなり方】社会人や女性でも神職になれる方法を徹底解説!学生や社会人だけど神社の神主になりたい、目指したい!という人向けに、元神主が資格のとり方や女性でもなれるのかという点も含めてしっかり説明します。...

 

奉仕の内容や待遇について

神社ではどんなことをやっているのかはこちらをどうぞ。

神主の仕事
神主の仕事とは?神社の知られざる裏側を元神職が語ります!神主さんって普段どんな仕事をしているの?という疑問に元神主がお答えします。神社に興味がある、神職として働いてみたい人はぜひ読んでみてください!...

基本はどこの神社に行ってもやることは大差ありません。しかし宿直や清掃のほか、以外と力仕事もあります。

 

また収入や待遇についてはこちらを。

神主の収入
【神主の収入】給料はどこから出る?待遇も含めて暴露しちゃいます!神主は食べていけるのか?神主の月収や待遇、神社の収入などを含めてお金に関する話を元神主が暴露しちゃいます!...

男女で待遇に差があることはありませんので、そこはご安心ください。

しかし、あくまで仕事ではなく『神様への奉仕』と考えないと私のようにすぐさま潰れるかもしれませんよ 笑

 

神社に奉職するためのアドバイス

資格を取得できそうになったら、次に奉職先の神社を探さなければいけません。ただ神職資格があるだけなら『神主』とは言えませんからね。

ではどうやって神社を探せばいいのかをアドバイスしますが、その前に知っておいてもらいたい現実があります…

神社はいまだ男社会
女性神職の大半は※社家(しゃけ)

これらを踏まえた上で説明します。

大学・養成機関からの紹介

王道の手段がこれ。実家や親戚に神社関係者がいないのであれば必須です。

全国の神社から求人はあるため、場所や規模を選ばなければ奉職の道は必ずあります。

ただ神社の中には、

・※社家(しゃけ)の男子に限る。
・大学卒業予定の男子。

といったように『男子に限る』神社もいまだに多い。

理由としては男性社会が根強いという意見もありますが、『受け入れる体制が整っていない』点もあると私は思います。

奉仕の内容でも述べましたが、神社での奉仕は宿直や力仕事なども含まれるため思っている以上にハードです。

女性だから宿直はちょっと…

というのでは他の神主と区別される。かといって犯罪等に巻き込まれれば大事になるため、神社としては受け入れに消極的になるのも無理はないかと。

正直社家ではない女性が奉職するのはかなりハードルが高いです…

しかし神社は業界全体で見れば慢性的な人手不足。受け入れてくれる神社は必ずあります!

女性神職のいる神社に直接問い合わせをするなど根気よく探しましょう。

先輩の女性神職に話を聞く

女性神職として奉職したいならこれも大事です。

現役の女性神主さんからお話を聞いてみるのがいいでしょう。様々なご経験をされているでしょうし、奉職についてもアドバイスを頂けるはずです。

栃木県女子神職会』や『京都女子神職会』など各都道府県に神社庁があり、女子神職会もあります。女性神職について問い合わせをしてみるのがいいでしょう。

社家(しゃけ)とは実家が神社の人のこと。社家の人がどこかの神社に奉職しても、将来的に家の神社を継ぐことになるため5~10年奉仕して退職する。

そのため受け入れる神社側にとっても期間が決まっているから都合がいい。また身元がはっきりしているのも○

 

まとめ:神主になるのは不可能じゃない

近年女性神職の数は増加しています。

2018年度調査の宗教統計調査によると、約25,000人いる神職のうち女性の割合は約18%です。

比率は高いですが、『父親の跡を継いで』『親戚の神主が倒れたため』という風に社家や神社と縁のある人がほとんどです。

社家以外の門戸はまだまだ狭いですが、女性神職として奉仕されている方は間違いなくいます。

もし女性でも神主として頑張りたいなら、壁は高くとも決して不可能なことではありません!

神社業界も少しずつ変わり始めていますので、諦めずにチャレンジしてほしいと思います。

以上で終わります。
ありがとうございました!

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